こんにちは。カスミです。
今日はこども食堂の日でした。
私たちのグループは、毎月1回、こども食堂を実施しています。
子ども食堂と聞くと、『貧困支援』というコトバが先立ちがちで、
「うちの子には関係ないな~」
と思うパパやママも多いと思います。
ですが、それはまったく違います!
子ども食堂は【生きる力】を育む最高の空間である!
今日は、このへんにかんして、お話しします。
こんな人に読んでほしい!
- 子ども食堂ってなに?
- どんなことをするの?
- 子どもに何が身に付くの?
- なんで必要なの?
はじまり、はじまり~。
子ども食堂ってなに?
子ども食堂は、
子どもやその親、地域の人々が集まる食事処です。
無料または安い値段で、
栄養価のある食事と交流(団らん)の場を提供する活動です。
子どもが通ってきて、ご飯をたべたり、他の子と遊んだりします。
もともとは、
昨今問題になっている『隠れ貧困』家庭の子どもへの支援ですが、
「我が家は貧困です。子ども食堂に参加します!」
なんて、なかなか言えないものですよね・・・。
実際、 私たちが子ども食堂を立ち上げる際に、
自治体に『隠れ貧困世帯』の情報を問い合わせましたが、
入手できませんでした。
悪用する気はサラサラないですが、
「まあ、当然といえば当然かも。」と思っています。
でも、
子ども食堂=貧困 というイメージを地域の人々に持たれるより、
共働き世帯の孤食や、
高齢者の孤独死、
希薄化している地域交流など、
最近問題視されている事柄に対して向き合っている活動のほうが、
地域のみなさんも理解も参加もしやすいと思います。
私たちは、
それにプラスして【生きる力】を育む活動を取り入れています。
どんなことをするの?
子ども食堂では、
・ごはんを食べる
・地域の人達と交流をする
などの目的がありますが、
くわえて、 私たちは『子ども食堂』で【生きる力】を育んでいます。
それはズバリ!
子どもが自分で料理をつくること! です。
子ども食堂に集まった子どもたちは、みんなで食べるご飯を作っています。
材料はこちらで用意するので、子どもたちは、あるもので料理する。
メニューは毎回同じですが、用意している材料が違います。
地域からご寄附いただいた野菜が主になっているので、
季節やご寄附いただく方によって、野菜の種類や内容は変わってきます。
そのため、同じメニューでも使う材料が変わり、
調理の方法が異なってきます。
一度でも お料理したことある人なら、おわかりになると思いますが、
これは、いつも家でお母さんやお父さんがやっている事と同じなんです。
よっぽどのことであれば、
必要な材料を揃えて料理をしますが、
「今日はあるものでご飯にしようか・・・」なんてことは日常茶飯事なわけです。
ですが、
学校の家庭科調理実習では、
「○○を作る時は、ひき肉と玉ねぎと人参・・・」など、
そんなつもりがなくてもメニューが固定化されてしまいます。
それはなぜでしょう。
…一度しか、作らないからです。
毎日、豆腐とわかめのお味噌汁だったら、飽きますよね。
なめことか、あさりとか、キャベツとか、
お味噌汁には、たくさんの具材候補があるのに、
一度しか作らないで終わってしまうので、
子どもの脳には「味噌汁は豆腐とわかめ」のような固定観念が住みついてしまう。
私たちの子ども食堂は、
たった毎月一回ですが、
同じメニューを違う材料で繰り返し料理することによって、
「応用性」や「汎用性」を身につけてもらいます。
子どもに何が身に付くの?
違う材料で同じメニューの食事を作ることは、
小学生には、レベルが高い作業です。
具材の切り方や料理の手順によって、
火の通り加減や味の沁み込み方が違うからです。
自分が初めて使う(作る)のに、
ぶっつけ本番で、友達や地域の大人に食べてもらうわけです。
学校では、運動会や発表会など、
本番に向けて何度も練習をしたり、
台本を用意したりと準備をします。
ですが、ここでは、ぶっつけ本番、まったなし!です(笑)。
それが、全員の夕ご飯になるわけですから、
担当になった子どもが背負う緊張と責任は大きいハズです。
ですが、
子どもたちは とても楽しそうに、活き活きと、
そしてとても集中して料理をしています。
「夕ご飯は、ぼく(わたし)にかかってる!」という緊張感と、
ご飯を食べたみんなの美味しそうな反応を見て、
これ以上ない『達成感』を得ることができます。
この達成感は、この上ない【自己肯定感】です。
子ども食堂はなんで必要なの?
昨今、地域とのつながりがとても薄くなっているからです。
それもそのはず、
両親共働きの各家庭が増えており、
若い世帯のほとんどがそうなっているからです。
そんな地域のコミュニティが形成されるとは到底思えません。
オトナは、それでもいいんです。
今まで築き上げてきた人間関係、働いている場所の人間関係がありますからね。
そこまでがんばって、新しい人間関係や交流関係を広げなくても、事足りるわけです。
でも、子どもはどうでしょう。
学校の先生と友だちだけです。
加えるならば、習いごとの先生と友だち。
「先生」と「友だち」だけで形成された環境での人間関係よりも、
世代や立場、環境の異なる人との自然な輪で人間関係のほうが、
学ぶことが多いとは思いませんか?
そんな中で、 子ども達は、
人への接し方や自分の立ち居振る舞い方を学ぶことができます。
その行動が、地域のコミュニティ形成につながるわけです。
そんな輪の中に、 ひそかに、
生活に困っている子ども達が、そーっと入って、生活やコミュニケーションの能力、そして【生きる力】を学んでいけると、理想ですね。
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。